フライトナースになるには資格や条件が必要?年収や仕事内容についても

救命看護のスペシャリストと言えるフライトナースは、とてもやりがいを感じられる人気の職種です。

救急患者の為に医療用ドクターヘリに乗り、医師とともに救急現場に向かう姿は、かっこいいですよね♪

最近は、テレビドラマの影響で、知名度が上がり多くの看護師や看護学生が憧れ、目標にしている人も多いです。

今回は、そんな救急の最前線で活躍するフライトナースについてまとめてみました。

フライトナースとは?

フライトナースは、救急現場に医療用ドクターヘリで向かい、限られた環境の中で、時には自らも危険と向き合いながらも患者の命を最優先に医師とともに患者の命を救うのがフライトナースです。

 

MEMO

ドクターヘリは、1995年に起きた阪神淡路大震災をきっかけに災害医療の見直しでドクターヘリの導入が進んだきっかけになりました。

被災地は家屋や電柱が倒れて道路を塞ぎ、救急車が現場へたどり着けず多くの命が失われました。

こうしたことから、ドクターヘリを増やす動きが全国的に始まりました。

ドクターヘリは、現場までの所要時間が短くて済むので、適切な処置を行う事ができます。

そして、今では災害医療だけでなく、街の救命医療現場でもドクターヘリが利用されるようになりました。

ドクターヘリの普及が加速していると共にフライトナースの数も増えていくことでしょう。

フライトナースの年収は?

看護師の中でも高い年収になっています。

フライトナースの職場は、ドクターヘリを配備している大病院や大学病院に勤務するため、年収はクリニックや施設勤務等の看護師より高くなります。

看護師の年収は病院の規模、看護師経験などで差はありますが平均390~520万円くらいです。
フライトナースは、それに危険手当や待機手当が発生するため、平均400~550万円と高くなっているようです。

フライトナースの働き方を紹介

フライトナースは毎日ドクターヘリに乗っているわけではありません。

通常は救命救急センターで救急看護師として勤務しており、フライト担当の日はドクターヘリに搭乗して、医療行為を行います。フライト担当の日でも、出動要請がなければドクターヘリには乗りません。

MEMO
フライト担当の日は、ナース服ではなく、フライト用のフライトスーツを着用しています。
出動要請があった際すぐに出発できるよう、フライト用の医療器具や医薬品などを事前に準備しておきます。

【フライトナースの1日】

8:00 出勤
・ヘリ内部の点検
・物品や医療機器の動作確認
・連携するフライトドクター等とのカンファレンス
・天候の確認
・1日の予定をチェック

8:30 1度目の出動
・出動要請が入ったら、患者の様態を想像し、救急医療の手続き、必要な機器を確認して離陸
・点滴、軌道の確保
・必要な処置はヘリに搭乗して行い病院へ搬送
・病院の救急外来に搬送
・引継を行う

13:00 2度目の出動
・多い日は一連の業務を退勤時間まで、3~4度繰り返すときもある。

19:00 退勤
・翌日担当のフライトナースに今日の引継

業務終了

れい

病院により多少の差はあるけど、出動要請から離陸まで平均3分程度なんだよ。
1分1秒を争う現場だから、その早さはすばらしい!

あおい

フライトナースになる条件は?

  1. フライトナースになるための経験や資格を有する
  2. ドクターヘリを所有している病院に勤務する

この2つの条件をクリアしていればフライトナースになる条件は揃います。

1:フライトナースなるための経験・資格

れい

まず、看護師国家試験を合格することからだよ!
  • 看護師経験5年以上
  • 救急看護師経験3年以上または同等の能力がある
  • 救命医療に関するACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダー資格取得をするか同等の知識やスキルを有していることが必要です。
  • 第三級陸上特殊無線技士の資格を取得する
  • 日本航空医療学会が主催のドクターヘリ講習会受講済み

ACLSプロバイダー資格とは

教育訓練を受けた看護師・救命救急士などが、医師の指導のもと心肺蘇生法を実践できる資格です。
病院などの設備が整っている環境で、心肺危機など呼吸・循環機能に重篤な機能障害が発生した患者に対する、医療用補助器具や医薬品を使用した処置について学びます。
2日間の教育プログラムを受け実技・筆記試験に合格し、この資格を取得できます。

 

JPTECプロバイダー資格とは

患者さんの外傷致死を防ぐため、病院前外傷に対する救命処置を実践できる人に与えられる資格です。
交通事故など外部からの強い衝撃で負傷した患者に対し、適切な外傷処置や外傷観察の救命処置を学びます。1日教育プログラムを受け実技・筆記試験に合格し、この資格を取得できます。

 

第三級陸上特殊無線技士資格とは

ドクターヘリのスタッフや消防、警察との連絡に使う無線を扱うための資格です。
救急現場では無線を使って情報のやりとりを行うので必須の資格です。

 

日本航空医療学会が主催のドクターヘリ講習会とは

2日間で、ドクターヘリについての講義とディスカッションを行います。
この講習会は、看護師や医師などの医療従事者だけでなく、整備士やパイロット、ドクターヘリに関わるスタッフが受講します。

2:ドクターヘリを所有している病院に勤務する

フライトナースになるには、ドクターヘリを所有している病院に勤務している必要があり、募集をすると希望者が殺到します。

フライトナースの募集をするときは、基本的に病院内で募集をします。

ドクターヘリを所有している病院は少ないです。

ドクターヘリ配備拠点数(43道府県 53機)

都道府県 拠 点 病 院 運航開始
北海道 医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院 2005年4月
旭川赤十字病院 2009年10月
市立釧路総合病院 ・ 釧路孝仁会記念病院 2009年10月
市立函館病院 2015年2月
青森 八戸市民病院 2009年3月
青森県立中央病院 2012年10月
秋田 秋田赤十字病院 2012年1月
岩手 岩手医科大学附属病院 2012年5月
山形 山形県立中央病院 2012年11月
宮城 仙台医療センター ・ 東北大学病院 2016年10月
福島 公立大学法人 福島県立医科大学附属病院 2008年1月
新潟 新潟大学医歯学総合病院 2012年10月
長岡赤十字病院 2017年3月
富山 富山県立中央病院 2015年8月
石川 石川県立中央病院 2018年9月
栃木 獨協医科大学病院 2010年1月
群馬 前橋赤十字病院 2009年2月
茨城 水戸済生会総合病院 ・ 国立病院機構 水戸医療センター 2010年7月
埼玉 埼玉医科大学総合医療センター 2007年10月
千葉 日本医科大学千葉北総病院 2001年10月
君津中央病院 2009年1月
神奈川 東海大学医学部付属病院 2002年7月
山梨 山梨県立中央病院 2012年4月
静岡 聖隷三方原病院 2001年10月
順天堂大学医学部附属静岡病院 2004年3月
長野 長野県厚生農業協同組合連合会 佐久総合病院 2005年7月
信州大学医学部附属病院 2011年10月
岐阜 岐阜大学医学部附属病院 2011年2月
愛知 愛知医科大学病院 2002年1月
滋賀 済生会滋賀県病院 2015年4月
大阪 国立大学法人 大阪大学医学部附属病院 2008年1月
奈良 奈良県立医科大学附属病院 ・ 南奈良総合医療センター 2017年3月
三重 三重大学医学部附属病院 ・ 伊勢赤十字病院 2012年2月
和歌山 和歌山県立医科大学附属病院 2003年1月
兵庫 公立豊岡病院組合立豊岡病院 2010年4月
兵庫県立加古川医療センター 2013年11月
鳥取 鳥取大学医学部附属病院 2018年3月
島根 島根県立中央病院 2011年6月
岡山 川崎医科大学附属病院 2001年4月
広島 広島大学病院・県立広島病院 2013年5月
山口 山口大学医学部附属病院 2011年1月
徳島 徳島県立中央病院 2012年10月
高知 高知県・高知市病院企業団立 高知医療センター 2011年3月
愛媛 愛媛県立中央病院・愛媛大学医学部附属病院 2017年2月
福岡 久留米大学病院 2002年2月
大分 大分大学医学部附属病院 2012年10月
佐賀 佐賀大学医学部附属病院 2014年1月
長崎 国立病院機構長崎医療センター 2006年6月
熊本 熊本赤十字病院 2012年1月
宮崎 宮崎大学医学部附属病院 2012年4月
鹿児島 鹿児島市立病院 2011年12月
鹿児島県立大島病院 2016年12月
沖縄 浦添総合病院 2008年12月

引用:http://www.hemnet.jp/where/?vos=naoko&route_no=6054

必要な資格をすべて取得した優秀な看護師でも、フライトナースにふさわしいと判断されなければ、なる事はできません。

ドクターヘリを管理する機関は、「救命救急センター師長の推薦」「病院長、看護部長の承認を得た者」を条件で加えています。

混乱した現場で、危険と対峙しても患者の命を優先する強い精神力が認められる人が現場で活躍できます。

技能と人間性を併せもつ看護師が選出されます。

 

MEMO

ドクターヘリのある救急センターでは、非公開求人で募集している場合もあります。

看護師転職サイトを利用して効率的に転職先を見つけましょう。転職へのアドバイスももらえます。

本気でフライトナースを目指すなら、ぜひ登録してみてくださいね。

 

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先輩インタビュー

現在の仕事について

救命救急センター・救急外来を経験して、フライトナースとなりました。現在フライトナースは13名います。フライトは月に3~4回程度で交替しながら活動しています。フライトナースは、ドクターヘリにフライトドクターと共に搭乗し、救急患者のもとにいち早く駆けつけ、最善の救命治療が提供できるよう看護することが役割です。医師が行う医療処置の介助や、血管確保、指示により薬剤投与、情報収集、看護記録の記載、荷物管理などを行ない、フライトドクターと共に患者さんの状態に合わせて搬送する病院を決定します。限られた中で迅速で有効な処置が協力して行われています。ヘリコプターの運行を支えるパイロットや整備士、運行の調整を行うスタッフ、現場の救急隊やヘリコプターの離着陸を支援する支援隊など、様々な職種と共同して活動をしています。また、ドクターヘリ活動のなかで看護師としてできる大切な事、それは患者さんや家族の精神的なケアを行なうことです。発症直後の救急現場という通常とは異なる環境の中で、患者さんや家族の精神的負担は計り知れません。できるだけ負担を取り除けるよう支援したいと思っています。

当院を選んだ理由
静岡県東部から伊豆半島までの三次救急医療を担う当院で、救急医療を学びたいと思いました。救急看護における高度な知識や技術が習得できると考えました。フライトナースに憧れ「ドクターヘリに乗りたい」と思ったことが大きな決め手です。
看護師を目指す方へ
看護師は大変なことも多くありますが、それ以上に喜びややりがいを感じます。実習や勉強で大変なことも多くあると思いますが、自身の持つ看護師像を忘れず、日々一歩一歩進んで頂きたいと思います。
看護師を目指したきっかけ
祖母が看護師で、その影響で小さいころから看護師を目指していました。また、職場体験で、自分も人を救う仕事がしたいと思いました。
働いていてよかったこと
患者さんが笑顔で退院される姿や集中治療室から退室する時に「ありがとう」という言葉をいただいた時に喜びを感じます。また、先輩や後輩に囲まれて恵まれた環境で仕事ができていることです。
今後の目標
患者さんやご家族が安心して治療を受け、搬送することができるよう、どのような状況にあっても誰からも信頼されるフライトナースになりたいと思います。

引用:https://www.hosp-shizuoka.juntendo.ac.jp/nurse/style/interview_06.html

まとめ

看護師の離職率が高い中、テレビドラマなどの影響によって医療現場の最前線で活躍するフライトナースの人気が高まり、フライトナースを目指して働く看護師は少なくありません。

フライトナースは決して楽な道ではないかもしれませんが、やりがいのある仕事だと思います。

これからドクターヘリの配備率上昇に伴いフライトナースの求人数の増加、待遇改善なども期待できます。

フライトナースを目指している方は、まずは救急看護師としての経験を積み、フライトナースの募集のタイミングに備えて、複数の転職サイトに登録して非公開求人情報が入りやすい状態にしておくことがおすすめです。

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