看護師は、ハードな業務での体力面での負担が大きいだけでなく、つらい局面に立ち会うことも多い仕事です。
職場の上司や同僚との人間関係に悩んでしまう看護師も少なくありません。
就職して1年目でも転職を考え始める人も少なくないと言われています。
そんな環境の中で、誰にも相談もできずに「頑張らなくちゃ」と自分に言い聞かせ、今日まで仕事を続けている方も多いのではないでしょうか。
今回は、 新人看護師でも転職できるのか?転職のメリット、デメリット、後悔しない転職のためのポイントや、転職前に知っておきたい事などをまとめてみました。
もくじ
新人看護師の悩みは転職で解決できることも・・・
就職して半年くらいの頃から同期同士でも差が出始めて、「自分は、看護師に向いてないんだ」と悩んだり、孤独感が強くなり出勤すら憂鬱になって、辞めたいとは思っていても、なかなか行動に移せず、我慢し過ぎている方も結構いるんじゃないでしょうか。
でも、考えてみてください。「プライベートな休日の日でも、仕事のことで心が晴れない」では、もったいないです!
塞ぎ込んでしまう前に、転職を考えてみてはいかがでしょうか?
れい
新人看護師が転職したいと思うのは、珍しい話ではないよ。
転職をしたことで、看護師を続けられるようになった方は、たくさんいるからね。
あおい
新人看護師でも転職先は見つけられます!
新人看護師でも、転職先が無いことで困る事はほとんどありません。
看護師は、資格が必要な専門職であり、全国的に看護師不足でのため、需要は年々伸びています。
新人看護師が注目して欲しい、「第二新卒」という募集枠です。
新卒3年目までの看護師は、第二新卒の枠で、応募が可能です。
教育、研修体制を充実させ、プリセプターもしっかりいる病院は、第二新卒者の受け入れを積極的に行っています。
やる気のある、新人看護師が新たに学べるように、企業は「第2新卒」という採用枠を作っているのです。
また、看護師はハードな業務が多いため、夜勤もこなせる若さと、体力のある新卒3年目までの看護師を、第二新卒として受け入れる病院があります。
れい
ただ、自分で、「第二新卒枠」の求人見つけることは難しいので、転職サイトを利用するのが効率的だよ!
新人看護師が転職することのメリット・デメリット
新卒1年目で転職したいと思う看護師はかなり多いです。
看護師の体験談でも、「毎日、辞めたいと思っている」「就職してすぐに辞めたくなったけれど、我慢してなんとか働いている」「臨床経験が少ないと、辞めても、次に採用してくれるところなんてないかも」などと様々な声があります。
でも、新人看護師でも転職はできます。してもいいのです。転職することでたくさんのメリットがあります。
もちろん、デメリットもあります。
新卒1年目で看護師が転職するメリット・デメリットをご紹介するね。
あおい
メリット1:自分のライフスタイルに合わせられる
転職先によっては、夜勤なし、土日休みという、部署や施設に転職することもできます。
メリット2:自分の適正に合った職場が見つかる
「看護師に向いていない」と悩んでいた方でも、職場を変えたことで、何年も看護師を続けられるようになった方はたくさんいます。看護師に向いてないのではなく、今の職場が合っていないだけかもしれません。
メリット3:精神的なストレスから解放される
「特定の先輩に強く当たられて辛い」「不得意な業務の担当になってしまった」「体力がないのに激務を強いられた」このような、今の職場におけるストレスをリセットでき、悩みから解放される可能性が高いと思います。
メリット4:採用されやすい場合もある
臨床経験の短い看護師でも、実は、すんなり採用される場合は多いです。臨床経験の短い若い看護師は、吸収しやすく、体力もあるので重宝されるようです。
メリット5:転職しても新人として指導、研修が受けられる
3年以下の看護師は「第二新卒」の扱いになるので、転職先でも新人看護師として、指導体制をき整えてくれる場合が多いです。もちろんそのように扱われない可能性もあるので、転職時に教育体制について確認しましょう。
デメリット1:就職してすぐの転職をマイナス面として見られやすい
就職してすぐに転職したという職歴は、マイナス面になりやすいでしょう。「採用してもすぐに辞めてしまうかもしれない」と、面接官が思うのも無理はないかもしれません。就職してすぐの1年目の転職活動は簡単ではない可能性も頭に入れておきましょう。
デメリット2:即戦力として扱われてしまう場合も
就職1年目の看護師は、スキルや知識に関して、まだ身についていないもの。しかし、転職先によって、中途採用の看護師は全員即戦力としての活躍を期待されている場合もあります。転職したのに、プレッシャーがありすぎて仕事が大変になった。ということにならないように、志望先の状況や意向を確認して転職活動をしましょう。
デメリット3:教育体制の違い
大規模病院で仕事が忙しいと、クリニックなどの小規模病院に転職すると、新人教育体制が整っていない場合があります。
大規模病院は、新人看護師にプリセプターが付き添い、指導をしてもらえます。
しかし、クリニックなどは、先輩看護師さんの仕事を、自主的に見て覚えることを、強いられる場合もあります。
まだ、スキルや知識に自信がなく、しっかり学びたい場合は、教育体制を確認して転職先を探すか、あるいは転職を一度考え直す必要もあるかもしれません。
デメリット4:悩みが解消されない場合も
転職したい理由が、人間関係や労働条件なら、転職すれば、必ず状況が変わるとは限りません。
せっかく転職しても、同じ悩みを抱える場合もあります。
転職の理由、現状をよく考え、今すぐ転職すべきかじっくり考えましょう。
デメリット5:仕事内容が、1年目の看護師に合わない場合も
転職した場合「中途採用」と同じく扱われる場合もあり、1年目の看護師にはハードルの高すぎる業務を任される場合もあります。
「1人で夜勤、当直を任される」「重症患者さんの病棟を任される」などは1年目の看護師にはハードルが高い業務になってしまいます。新卒の看護師が、すぐに転職すると困りごとも多くなる場合はあります。
退職におすすめのタイミングはいつ?
タイミングが悪いと、辞めにくかったり、引き止められる様な状況になりやすいです。
おすすめのタイミング
- 勤務先や自分にとっても負担を少なくしたい人⇒年度末がおすすめ
- ボーナスが欲しい人⇒ボーナスを受け取った後がおすすめ
- いろいろな転職先の中から選んで転職したい人⇒看護師の募集案件が増える時期
れい
他の人と同じタイミングで退職することも、円満退職しやすい場合もあるよ!
転職の応募におすすめのタイミングはいつ?
おすすめのタイミング
- 12~1月
- 6~7月
転職求人に応募するタイミングにおすすめなのは、12~1月と6~7月です。
ボーナスがもらえる時期で、ボーナス支給後に退職する人が増える時期です。
辞める人が増えるので、それだけ病院側からの求人は増えます。
12~1月は4月の入職に向けた求人も多くなります。
いろいろな求人案件の中から転職先を選びたいなら、おすすめのタイミングは1月・6月・7月・12月でしょう。
早めに転職サイトに登録してベストな時期が来るまで準備しよう!
あおい
新人看護師におすすめな看護師転職サイト
新人看護師は、新卒で入った病院しか知らないので、転職の方法、どんな求人を選べばいいのか、わからないことが多いと思います。
そのため、看護師転職サイトに登録することをおすすめします!
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、大手人材紹介会社のマイナビが運営する利用者満足度96%の看護師転職サイトです。
全国各地に支社があり、求人先の内部情報を徹底して調べ、転職後の定着率までこだわり、人間関係の良い職場を厳選して紹介しています。人間関係に悩みたくない方におすすめです。
担当者に実際に会って直接話をすることで、より希望に沿った求人を紹介をしてもらえます。(メールや電話のみでも対応してもらえます。)
病院以外の仕事にも強く、病院以外で働いてみたい方も登録必須です。
看護のお仕事
看護のお仕事は、レバレジーズ株式会社という企業が運営しています。
看護のお仕事の担当者は的確なアドバイスをしてくれ、質が高く話しやすい人が多いので、相談のしやすさが他よりもあるかもしれません。株式会社ネオマーケティング調べでは、担当者の対応満足度No.1を獲得
そして、担当者が直接、職場に取材をしているため、転職先で学べる知識や得られる経験を教えてもらえます。
スキルアップをめざしている方におすすめです。
アルバイトや派遣でおすすめはMCナース
アルバイト・パート・派遣といった勤務形態で働きたい方におすすめのMCナースネットです。
常勤パートだけでなく、短期バイト、1日だけの単発派遣のような働き方をしたい方にも最適なお仕事を紹介してもらえます。
このような職場も紹介してもらえます⇓
- 日勤のみの常勤パート
- 病院、献血ルーム、健診センターで働く採血バイト
- 旅行に付き添うツアーナース
- コンサート会場やマラソン大会などの救護室で働くイベントナース
- リゾート地の病院での短期派遣
ライフスタイル重視の方に、登録必須の転職サイトです。
看護師転職サイトに登録が不安な方へ
-
- 転職サイトって?
- お金はかかる?
- 勧誘がしつこくない?
- どんなことを話すの?
- 転職先を無理にゴリ押しされたりしない?
- すぐに転職しないといけない?
転職サイトに登録することに不安要素もあると思います。でも、転職サイトは必ず使ってほしいです。
転職サイトに登録すると、看護師専門の転職コンサルタントが電話やメールで転職相談や求人紹介をしてもらえます。
すべて無料で受けることができます。
特定の病院へ、しつこく勧誘や、押しきられて無理に決めさせられるということもないです。
気に入った転職先がなければ、転職しなくてもいいのです。
転職サイトのコンサルタントは、何件も看護師の話を聞いているので、あまり身構えず、自分の経歴や辞めた理由、希望する条件をどんどん話しましょう。いい転職先ゲットに繋がりますよ。
れい
登録は3分ほどで完了して、担当者との面談は電話で気軽に行えるので、2〜3社の登録がおすすめだよ。
一つのサイトで気に入らない担当者でも、別のサイトを利用すれば良いから、失敗のリスクも減らせるよ。
あおい
病院看護師以外にもおすすめの転職先は?
新卒で、病院勤務をする方は多いですが、 看護師という資格を活かす方法はたくさんあります。
れい
常勤ではなく、非常勤(パート・アルバイト)や派遣といった形での勤務もたくさんあるよ!
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- 訪問介護
- ツアーナース(旅行付添看護師)
- イベントナース(イベント待機看護師)
- 保育園の看護師
- 助産師
- 臨床開発モニター
- ケアマネジャー
- 保健師
- 治験コーディネーター
- 美容クリニックの看護師など
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看護師の選択肢はいくらでもあるよ!
あおい
転職が決まれば面接の準備をしよう!
当然ですが、再就職や転職で、面接を受けることになります。
雇う側も臨床経験が短い看護師を採用することに、不安がないわけではありません。
転職サイトのコンサルタントの方も、しっかりサポートしてくれるので、安心して面接に臨みましょう!
臨床経験が短い人看護師が、面接でよく聞かれる質問
- 退職理由&志望動機
- 自分の性格分析
- 前職の業務内容
この3つはよく面接官に聞かれる質問です。
一番多く聞かれたのは、退職理由、詳しく聞かれるのは、前職業務内容が多いようです。
短い臨床経験の看護師でも、何が出来るのかが、キーになるようです。
れい
しっかり回答を準備しておきましょう。
失敗しやすい「退職理由」
退職理由で、注意しなくてはいけないことがあります。
新しい転職先でも起こり得ることを理由にしない
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- 嫌な部署に異動になった
- 尊敬する先輩が退職した
同じことが起こったらまた辞めるだろう。という印象をもたれてしまいます。
前職の悪いところだけ並べてはいけない
- 給与が安い
- 新人への課題多い
- 上司、先輩が怖い
- 夜勤が多い
- 職場まで遠い
前職の悪いところを言うと、原因を相手のせいにする人だと思われてしまいます。
退職理由には、「前職で、出来なかったことを、できるように務めたい」というかんじに伝えるのが有効です。
まとめ
看護師は資格が必要な専門職であり、高齢化が進んでいることもあって、需要は高まる一方です。
そして、全国的に看護師不足であるため、新人であっても転職先で、困る事はほとんどありません。
でも、臨床経験が短い看護師が、転職で有利ということではありません。臨床経験が短くてもチャンスは沢山あるということです。
チャンスがあるから、今の職場で我慢しているのはもったいないです。
新卒3年目までの看護師は、教育・研修体制の充実した病院などが設けている「第二新卒」の枠に応募も可能です。
これまで、辛くても、頑張って勉強して、せっかく職場を選べる職業である看護師になったのですから、自分が本当に働きたい職場を選んでください。
「職場に行きたくない」「もう、辞めたい」と思っている新人看護師のあなたにとって、この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。
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