新型コロナウイルスが猛威を振るい、人の命、健康、日常生活、社会生活が次々と脅かされています。
感染者が世界中で増え、その威力は留まりません。
社会的、経済的にも多大な影響を与えている新型コロナウイルスは、大学生にも影響が出ているようです。
アルバイト代が減少し、学費を支払うことができない、学費を支払うことで生活費が捻出することができなくなるなど、経済的に厳しい状況に陥っている学生も少ないと思います。
今回は、そういった大学生に
- 学費を支払うための支援策はないのか?
- 生活費を捻出するためにどうすればいいのか?
などの対策を紹介していきます。
学費減免を求める署名活動160大学に広がる
新型コロナウイルスの感染拡大でアルバイト収入が途絶てしまい、経済的に追い込まれた大学生たちが、授業料の減免などを求める署名活動が全国160以上の大学で広がっています。
専門家は、このままでは新型コロナウイルスの影響で未来を奪われる若者が続出しかねず、国や自治体による支援をさらに拡充すべきと指摘しています。
大学独自の支援策はある?
多くの大学生は大学の学費が大きな支出ですよね?
そこで学費の工面について対策方法を確認してみたところ、大学が独自の学費の納入をサポートしてくれる制度があるみたいなので、その内容について紹介します。
大学独自の支援策は、
- 学費の免除
- 学費の延納
- 分割払い
- 大学独自の奨学金
が用意されています。
れい
大学によってどの制度が用意されているのか、条件は何なのか、利用できるのか、詳しい詳細は通っている大学に問い合わせましょう。
学費のせいで生活が圧迫されてしまっている大学生は積極的に問い合わせようね。
あおい
れい
それじゃあ、個別大学を例としてどのような制度や支援策があるのかを紹介するね!
東京大学
東京大学は、国公立大学のため、家計の年収基準が低ければ、学費が全額もしくは半額相当が減免となります。
また、東京大学独自の奨学金制度や、学費の納入猶予制度など学生生活を助ける制度が用意されています。
早稲田大学
早稲田大学は、奨学金が多数存在します。
多くは、学内選考が必要ですが、基本的に将来返済の必要がない「給付型」の奨学金であるため、応募する価値は十分にあります。
今回の新型コロナウイルス感染症拡大により、緊急支援金、PC、WiFi機器貸し出し等のオンライン授業受講支援および既存の家計急変に対応するための経済支援型の緊急奨学金を含めた総額約5億円の緊急支援策を講じています。
また延納制度も、今回の新型コロナウイルスに関係なくあるので、対象かどうかを調べ検討することをお勧めします。
奨学金の利用
日本学生支援機構で奨学金を借りる選択肢です。
日本学生支援機構の奨学金は高校の在学時に申し込むイメージがあり、大学に進学してからは、申し込むことができないと思っている方も多いと思います。
条件を満たすことにより大学進学後も借りることができます。
日本学生支援機構の奨学金は、以下のように分類されます。
- 給付型奨学金(返済不要)
- 貸与型奨学金(返済必要)
‐第一種奨学金(利子なし)
‐第二種奨学金(利子あり)
給付型奨学金
給付型奨学金は返済の必要がない奨学金です。
2018年進学の学生からスタートしました。
対象者は世帯の住民税が非課税世帯の学生で、基本的には高校在学中に対象者が決定します。
しかし、今回の新型コロナウイルスの影響で家計が急変した方向けの支援策が打ち出されました。
対象となるものは以下の通りです。
- 生計維持者の一方(又は両方)が死亡した場合
- 生計維持者の一方(又は両方)が事故又は病気により、半年以上、就労が困難
- 生計維持者の一方(又は両方)が失職(非自発的失業の場合に限る。)
- 生計維持者が震災、火災、風水害等に被災した場合であって、次のいずれかに該当
(1)上記A~Cのいずれかに該当
(2)被災により、生計維持者の一方(又は両方)が生死不明、行方不明、就労困難など世帯収入を大きく減少させる事由が発生
れい
必要な証明書類がそれぞれ異なるよ。該当する可能性がある方は調べてみましょう。
申し込みは在学している学校を経由しての申し込みだよ。
あおい
民間の奨学金の利用
民間団体が主催の奨学金です。
日本学生支援機構の奨学金とは違い、大々的な募集を行っていないので、知らない方も多いと思います。
特徴は、日本学生支援機構とは違い、募集人数が少数、選考が厳しいということがあります。
民間の奨学金は、後々返済しなければならない「貸与」でなく、返済不要の給付の奨学金が多数あります。
公益財団法人「日本証券奨学財団」は特定の大学の大学生・大学院生向けに、奨学金を給与しています(月3万5千円〜月5万5千円)。
れい
他にも、貸与・給付を行っている団体があるよ。
あおい
教育ローンを利用する
親に教育ローンを借りてもらい、学費や生活費を支払ってもらう方法です。
奨学金との違いは、奨学金は親の収入が条件で、基本的に自分が借り入れ、自分で返済するというものです。
教育ローンは、親が借り入れ、親が返済していくものです。
どうしても学費を支払えない、生活費が足らないというのなら、親に教育ローンを借りてもらうことも方法の一つです。
迷惑をかけずに、自分でローンを組みたいという学生もいると思いますが、
ローンは個人の信用を担保とし、お金を貸し出すので、学生の収入では借りることができません。借りれても金額が少額で、利子が高額です。
れい
教育ローンは、親の信用で借入金額が決まるので、学費を賄うに十分だけど、将来は、親に負担をかけないように、自分の口座から返済を引き継ぐことができるよ。
教育ローンは、国の教育ローンや銀行の教育ローンなどがあるよ。
あおい
まとめ
学生生活が問題なく送れるように救済策や支援策が用意されています。
奨学金やローンは、卒業後に返済しなければいけませんが、経済的理由で、学生生活を送れなくならないように活用できるものを積極的に活用し、新型コロナウイルスが原因で大学を退学するということは避けましょう。